「自分の始末」
「アフリカの子供は蠅を追わないという話ですか?」
「そう。そのことについては、私は随分、こっちへ来てから観察したよ」
「どうですか。その説は正しいですか」
「正しくもあり、間違ってもいるよ」
「どういうふうにです?」
「年子の姉妹がいたんだ。姉のほうが十歳、妹が九歳くらいだったかな。その子たちを見ていたら、姉のほうはいくらたかられても平気なんだ。しかし年下の妹は性懲りもなくたかる蠅を性懲りもなく追っている。性格だね」
「どっちが幸せなんです?」
小木曽は神父を困らせようとしているような表情で楽しげに尋ねた。
「それはどちらかというと姉のほうだと思うね。しかし私は、九歳になってもまだ、蠅にたかられることに馴れない妹のような子に、アフリカの希望を託しているんだ。彼女には、問題を感じる能力があるからね」
ここから朝礼ネタ
以前読んだ本にあった話ですが、アフリカで貧しい生活をおくる10歳と9歳の姉妹がいました。
その子たちのまわりには、たくさんのハエがたかっています。
姉の方は、いくらたかられても平気で、じっとしています。
対して妹の方は、たかってくるハエを性懲りもなく追いまわしています。
それを見た牧師は、「幸せなのは、どちらかというと姉の方かもしれない。しかし私は、9歳になってもまだ、ハエにたかられることに馴れない妹のような子に、アフリカの希望を託しているんだ。彼女には、問題を感じる能力があるからね」と話したのでした。
私たちの顔にハエがたかってきたら、ほとんどの人が追いはらうと思います。
ではハエではなく、解決が困難な問題ならどうですか?
はらってもはらってもやってくる問題に、追いはらうことをあきらめてしまっていることも、あるかもしれません。
仕事におきましても、9歳の少女のように、問題を感じる能力と、それに立ち向かう気持ちを忘れずに、がんばっていきたいと思います。
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