割れ窓理論とは
割れ窓理論とは、米国の心理学者ジョージ=ケリングが提唱した理論で、ブロークンウィンドウ理論ともいい、「小さな不正を徹底的に正すことで、大きな不正を防ぐことができる」という環境犯罪学の理論です。割れた窓を放置していると、他の窓も割られやすくなり、割れた窓を放置せずに修理しておけば、次に窓が破られることはない。
ゴミだらけのところにはゴミが捨てられやすく、ホコリひとつなくきれいに維持されている場所を汚すのは気が引ける。
このような心理を利用することで、犯罪や風紀の乱れを早い段階で抑止できる、という理論になります。
この割れ窓理論を利用して、犯罪件数を大幅に下げることに成功した都市の例もあります。
割れ窓理論の検証実験
「ゴミのポイ捨て禁止」という掲示の周りに、落書きのある駐輪場ときれいな駐輪場を比較すると、前者のポイ捨ては後者の2倍以上にのぼった。買い物カートが何台か放置されたスーパーの駐車場は、カートが片付いた駐車場よりも、倍近いポイ捨てがあった。
また、盗みという犯罪を誘発する割合も、落書きのある状態、ゴミの散らかった状態ではそれがない場合の2倍前後にのぼったということです。
割れ窓理論の活用
割れ窓理論とニューヨーク市
ニューヨークは非常に治安の悪い街でしたが、この治安対策としてジュリアーニ市長は、割れ窓理論を利用しました。まずは、地下鉄の落書きをひとつひとつ消していきました。
さらに地下鉄内において多発していた、無賃乗車の取り締まりにも取り組みました。
一つずつ小さな不正を正していくにつれて、次第に地下鉄内における犯罪が減少していき、やがて地下鉄のみならず、ニューヨークにおいて発生していた凶悪犯罪の件数自体も、減少していったのでした。
割れ窓理論とディズニーランド
ディズニーランドでも割れ窓理論は利用されています。ディズニーランドやディズニーシーでは、パーク内のささいな傷をおろそかにせず、ペンキの塗りなおしや破損箇所の修繕を、見つけ次第頻繁に行うことで、従業員のサービス品質向上に限ったことではなく、来園客のマナーそのものを向上させることができたと言われています。
ここから朝礼ネタ
先日、「割れ窓理論」という話を聞きました。どういうものかというと、空き地に、普通の車とフロントガラスの割れた車を置いておきます。
そうして1週間後に行ってみると、普通の車はそのままですが、フロントガラスの割れた車は、他のガラスもすべて割られ、タイヤやお金になるものは、すべて取られていたということでした。
これは、小さな犯罪を放置すると、それがやがて大きな犯罪につながるという理論で、犯罪心理学で使われるそうです。
仕事においても同じことで、小さなミスを軽視していると、やがて大きなミスや事故につながってしまいます。
何事も軽微なうちに、しっかりと対処、改善をするように、心がけていきたいと思います。
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