CO2排出量の規制強化
自動車の環境規制が厳しくなる中、ガソリン車から電気自動車へのシフトが加速しています。
ヨーロッパでは2021年から、乗用車の二酸化炭素( CO2 )排出量が、
1キロメートルの走行当たり95グラム以下に規制されます。
ガソリン車でこれをクリアするには、
ハイブリッド技術なしには厳しいとのこと。
さらに将来的には60~70グラムに減らすことが検討されていて、
燃料電池車を除くと、純粋な電気自動車か、電源から充電できる
プラグインハイブリッド車( PHV )でないと困難とみられています。
しかし2015年の国内の新車販売台数に占める、
電気自動車とPHVの比率は計1%未満。
普及を阻んでいるのは、満充電で走れる航続距離と充電時間です。
航続距離は、高級車を除くと最長280キロとガソリン車の半分程度で、
80%充電するのにスタンドで30分待たなければなりません。
夢の新技術 走行中給電
そんな航続距離と充電時間の問題を解決してくれるのが、「 走行中給電 」 の技術です。
走行中給電は、電車のように、
走っている車両に電気を供給する仕組みのことをいいます。
電車の場合は、線路や架線を通じて給電しますが、
電気自動車では、高速道路などにコイルを敷設し、
この上を車両が通過するときにワイヤレスで給電します。
これが実現すれば、給油の必要がなくなり、
小型のバッテリーでも大きく航続距離を伸ばすことができます。
この革新的な技術は、2025年ごろに実際の道路で実証試験を行い、
2030年の実用化を目指している、ということです。
ここから朝礼ネタ
先日読んだ記事に、電気自動車のことが書いてありました。電気自動車というと、まだまだ乗っている人も少ない印象なんですが、
高速道路などの路面にコイルを敷いて、
走りながら電気を給電するシステムが開発されたそうです。
これによって、大きなバッテリーを積む必要がなくなり、
電気自動車のコストも下がりますし、
充電スタンドなどで充電すると、かなりの時間がかかるのですが、
その必要もなくなるということで、
この走行中給電システムが設置されていくと、
一気にガソリン車から電気自動車へのシフトが始まるということでした。
こうした電気自動車を普及させるための開発ですが、乗用車のCO2排出量が、
世界的にかなり厳しい規制になっていくのが理由だそうです。
逆に言えば、
「 CO2排出量を何グラム以下にしなさい 」 といった制約がなければ、
電気自動車や給電システムの開発はここまで進んでいなかったと思います。
世の中のあらゆることは、制約があることほど、革新的な変化が起こります。
わたしたちは、制約があるから無理だと考えてしまいがちですが、
そこで諦めてしまったらなにも変わりません。
制約があることを楽しんで、知恵をしぼって、
業務改善に取り組んでいきたいと思います。
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