ヤマト運輸 宅配総量抑制へ
ヤマト運輸の労働組合が、2017年の春季労使交渉で初めて、宅配便の荷受量の抑制を求めたことがわかりました。
ヤマト運輸は、人手不足とインターネット通販の市場拡大による物流危機で、
長時間労働が常態化していて、
現在の人員体制では限界として、要求に盛り込み、
会社側も応じる方向とのことです。
ヤマト運輸労働組合の要求は、
- ネット通販会社など、割引料金を適用する大口顧客に対して値上げを求め、交渉が折り合わなければ、荷受けの停止を検討する。
- ドライバーの労働負荷を高めている、再配達や夜間の時間帯指定サービスなどの見直し。
- 退社から次の出社まで、10時間以上あける 「 勤務間インターバル制度 」 の導入。
などがあげられています。
ヤマト運輸とAmazon
ヤマト運輸の物量増加の大きな原因は、Amazonだといわれています。ヤマト運輸は、宅配便最大手で約5割のシェアを持つのですが、
業界二位の佐川急便は、利幅の少ない大口顧客とは契約しない方針で、
三位の日本通運は、かつての配送遅延問題から、大口受注には慎重。
そのため、大口顧客がヤマト運輸に集まってしまうのだそうです。
ヤマト運輸のドライバーによると、Amazonの配達が始まってから、
体感的には 「 3~4割、荷物が増えた感じ 」 とのこと。
「 昔は小走りで荷物を届けていたのが、今は走り続けている 」 と、
その荷物の多さを例えていました。
ヤマト運輸は、これまで荷受量の増加には人員の増強で対応してきていて、
現在のグループ全体の従業員は、なんと約20万人。
10年前より3割も増えていますが、それでも人手不足は深刻だとのことです。
人手不足は、物流業界共通の課題のため、
再配達や時間帯指定配達の見直しなど、他社が追随する可能性もあります。
広がるネット通販を支えてきた、「 即日配送 」 などの物流サービスも、
ひょっとしたら、なくなってしまうのかもしれませんね。
ここから朝礼ネタ
先日のニュースで見たのですが、ヤマト運輸が、人手不足とインターネット通販の市場拡大による
物流量の増加から、長時間労働が常態化していて、
荷受量の抑制が検討されているそうです。
また、荷物の多さだけでなく、再配達の多さなども、
物量をさばけない理由のひとつになっているようです。
これによって、今日注文して明日届く 「 即日配達 」 や、
細かく分けられた時間帯指定配達、再配達のやり方なども、
変わっていくかもしれないということでした。
即日配達や、時間帯指定配達など、
客側からすれば、うれしいサービスなのですが、
物量が多い、人手が足りないなど、理由が何であれ、
現在の自分たちの力で処理できないのなら、それは過剰なサービスと言えます。
それに苦しんでいるのが、今のヤマト運輸なのかなと感じました。
仕事におきましても、お客様のために考えることは大切ですが、
それによって、自分たちの仕事が窮屈になりすぎないように、
気をつけていきたいと思います。
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