チキンラーメン生みの親 安藤百福
みなさんは、インスタントラーメンは食べられますか?インスタントラーメンといえば、チキンラーメンを発明した、
安藤百福さんですね。
この人がいなければ、インスタントラーメンは
この世になかったかもしれません。
安藤百福さんは、1910年に生まれます。
幼い頃に両親を亡くし、呉服店を営む祖父母のもとで、
商売の現場を間近に見ながら育ちました。
独立心と事業意欲が旺盛だった安藤さんは、
22歳の若さでメリヤスを販売する会社を設立し、大成功を収めます。
終戦後、食糧難となった日本では、おなかをすかせた人々が街にあふれ、
栄養失調のために、行き倒れになる人が後を絶ちませんでした。
この悲惨な光景を見た安藤さんは、食の大切さを痛感し、
これが後のインスタントラーメン作りへとつながっていきます。
1957年、安藤さんが理事長を務めていた信用組合が破綻し、
安藤さんはすべての財産を失い、
残ったのは大阪府池田市の借家だけとなります。
そんな無一文の状態から這い上がるため、
「 お湯があれば家庭ですぐ食べられるラーメン 」 を作ろうと決意し、
インスタントラーメン作りが始まります。
1日平均4時間という短い睡眠時間で、一日の休みもなく
研究を続けるものの、失敗を繰り返す毎日。
しかし、ある日、奥さんが天ぷらを揚げているのを見て、麺を油で揚げて、
水分を完全にとばし乾燥させる、「 油熱乾燥法 」 を発明します。
そして、1年間かけて開発に成功した安藤さんは、
1958年( 昭和33年 )8月25日にチキンラーメンを発売。
どんぶりに入れて湯を注ぐだけで、おいしく食べられる簡便な食品は、
「 魔法のラーメン 」 と呼ばれて、瞬く間に人気商品となったのでした。
インスタントラーメン発明記念館
インスタントラーメン発明記念館は、チキンラーメンを1958年に開発した、安藤百福の業績を記念して、
1999年にゆかりある大阪府池田市に建てられた、体験型食育ミュージアムです。
「 チキンラーメンファクトリー 」 や 「 マイカップヌードルファクトリー 」
といった体験工房、インスタントラーメンに関するさまざまな展示を通して、
発明・発見の大切さを伝えています。
チキンラーメンファクトリー
「 チキンラーメン 」 を手作りできる工房。小麦粉をこね、のばし、蒸したあとに味付けをし、「 瞬間油熱乾燥法 」 で
乾燥するまでの工程を、楽しみながら体験することができます。
要予約
料金:中学生以上 / 500円 小学生 / 300円 (消費税込)
年齢制限:小学生以上 (未就学児は体験できません)
運営時間:9:30~16:00
所要時間:90分間
マイカップヌードルファクトリー
世界でひとつだけの、オリジナルカップヌードルを作ることができる工房。自分でデザインしたカップに、4種類の中からお好みのスープと、
12種類の具材の中から4つのトッピングを選べます。
味の組み合わせは、合計5,460通り。
予約不要
料金:1食300円 (消費税込)
実施時間:9:30〜16:00 (最終受付 15:30)
館内の混雑状況によっては、カップの販売を早めに終了することがあります。
アクセス
〒563-0041 大阪府池田市満寿美町8-25阪急宝塚線 池田駅 満寿美町方面出口から徒歩約5分
入館料:無料
開館時間:9時30分〜16時 (入館は15時30分まで)
休館日:火曜日 (祝日の場合は翌日が休館)・年末年始
案内ダイヤル:072-752-3484 (9時〜16時・休館日を除く)
有料駐車場あり
台数:23台
料金:60分 / 300円
営業時間:8:30 ~ 17:00 ※営業時間以外は出入庫できません
ここから朝礼ネタ
以前読んだ本に、発明が好きで、その発明品がいくつも商品化されている人の話がありました。
それだけたくさん、商品化のアイデアを出せるのには、
コツがあるのですか?との問いに、
大事なことは、「 二人称で発想することです 」 とのこと。
二人称とは、「 あなた 」 です。
私のために、という自分のためであったり、
彼らのために、という多数の人にアイデアを考えても、
うまくいかないそうです。
それよりも、身近にいる奥さんや子供、
おじいちゃんやおばあちゃんを見ていて、
これがあれば、奥さんの家事が楽になるなとか、
おじいちゃんが歩くのが楽になるなとか、
「 あなた 」 をイメージして、考えるのが良いそうです。
そういうものほど、求めている人が多く、結局は多くの人の助けとなり、
ヒット商品となるのだそうです。
仕事におきましても、自分一人や会社全体で考えるのではなく、
周りの誰かをイメージして考えることで、改善のアイデアが出て、
それが、会社全体に生かせることへとなっていくかもしれません。
そういったアイデアを出せるように、日々考えて、
業務に取り組んでいきたいと思います。
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